発表内容
キャビネット製作の続編:ドルトンさん

ドルトンさんは前回発表の重ねられるキャビネットづくりの続編です。外枠ができたので今度は引き出しづくりです。左写真は引き出しが入る開口部の棚板に長方形の木片がねじ止めされています。これは引き出し前板裏側に当たり、前板と外枠をインセット引き出しとして位置合わせするためのストッパーです。また、引き出し底板を差し込む溝加工では自作溝カンナを使っています。実演もあり、会員数名が試し削りを体験。次回の発表は完成したキャビネットを前に、細部の説明をしてくれるでしょう。
一枚板から作る折り畳み式スマホスタンド製作過程の紹介:加藤さん

加藤さんは一枚板から作り出す、折り畳み式スマホスタンドの製作過程の発表がありました。実にていねいで正確な加工を行いながら完成に至ったことがよくわかるスライドショーでした。これからもこうした発表をお願いします。
多機能ワークベンチの改善結果の報告とC国通販カンナ評価:寺内さん

寺内さんの発表は前回発表の市販ワークベンチに挟んで使う厚い天板です。木工作業時に必要な厚さ30mmの天板を紹介。杉田さんの工房で板を寸法に切り出したり、ドッグホールをあけたりして完成させたものです。寺内さんはドールハウス製作をしているのでそのための天板になるはずです。もう一つ発表がありました。C国製の西洋カンナ、No.4とブロックプレーンをC国通販で購入したという発表です。どうも商品の安さの魅力には勝てないようで、カンナ以外にも天板上で材の固定に使う締め付けクランプもありました。カンナは重要な道具なので本当に使えるか会員のチェックが入りました。右写真はドルトンさんがNo.4をチェックしているところです。若干問題あり、という評価のため、チューニングが必要のようです。さっそく本人はサンドペーパーを貼った定盤上でカンナ底部を平らに修正しているようです。
独自の蟻継治具の紹介と蟻継実演:諸井さん

諸井さんはアリ継ぎに挑戦。勤務先のホームセンターで木工を教えていて、生徒さんの腕も上がっていることからアリ継ぎを教えることにしたようです。アリ継ぎは決して簡単な組み手ではないので自分で小さな冶具を考え、それを使った発表です。基本は杉田式ノコギリ木工ですが、ご自分で考えた、より確実な切込みのための改良が加えられています。結果は、はめ合わせがやや緩くなりましたが、改善策は簡単で、刃付きノコ刃スペーサーというものにテープを貼り重ねれば済むでしょう。再度見てみたいと思います。
新参加者:梅田さんと長谷部さん

この日、新人の参加がありました。お名前は梅田さんです。矢頭さんの木工教室のお仲間で3、4年その教室に通っていらっしゃるそうです。会員になっていただけると嬉しいです。また、以前会員だった長谷部さんが4年ぶりに参加され、会員に復帰してくれました。ありがとうございます。製作中止になっているテレビ台を完成させたいために会員に復帰されたとのことです。
チャリティー:山田さん

今回もツールズGR山田さんの放出品チャリティーが行われ、サンドペーパー、ドリルビットが出品されました。山田さん、いつもありがとうございます。
自作アクリル板スコヤ製作とツールワゴンの紹介:梅村さん


梅村さんはアクリル板でスコヤを自作しました。妻手は3枚の部材をアクリル接着剤で積層し、長手をそこに差し込む構造です。ちょうど三枚継ぎのような形状です。積層部の段差を修正する方法はスクレーパーを使い、少しずつ削って修正したそうです。スクレーパーには100円ショップのステンレス40センチものさしを使ったとのこと。このものさしには品質の低さから周囲にバリが残っていてスクレーパーとして最適とのことでした。もうひとつの発表は道具入れワゴンです。IKEAの3個の物入れ付きワゴンを使い、大小の道具が収納できるようにしたワゴンの紹介をスライドショーで行なってくれました。上部には前後両方から引き出せる3段キャビネットが載っています。つまみは箸置きを半分に切って使いました。

