発表内容
チャリティー販売:山田
山田さんが在庫品を放出し、売上金を新木場木工交流会に寄付されました。山田さんいつもありがとうございます。
太さ20mm台の木工用ドリルビット、電動工具サンダー用サンドペーパー各種などいろいろなアイテムがありました。会員は大喜び。
斜め溝加工:Dalton
四方転びのトレイづくりでは側板が朝顔のように広がっているため、底板をはめ込む溝も斜めに加工されます。これを溝カンナで行なうには側板を傾斜させておくジグが必要。
傾斜溝を掘るときの溝カンナの刃は、刃先のどちらかの角が先に材を削り始めます。このときスケート(溝鉋の刃の前後にある支持板)が無いと不安定になるため、スケートのある側の角が当たるように工夫する必要があるそうです。
自作エッジプレーン:SUGA56
西洋カンナの中には、材の木端を直角に削り出すエッジプレーンというものがあります。鉋の下端に直角なフェンスが一体鋳造されているものです。エッジプレーンはサイズが小さいため、削ることができる最大板厚が22mmまでという制限があります。
2×4材などの厚い材の木端を直角に仕上げるため、和カンナをエッジプレーン化しました。フェンス付きアタッチメントにカンナを入れて使うものです。
この方法で削ってから木端にスコヤをあてがうとぴったり直角になっていました。SUGA56さんの作品やジグは斬新なアイデアだけでなく、作りがとても丁寧で会員のお手本になっています。
自作面取りアタッチメント:SUGA56
材の角にアタッチメントをまたがせ、どの程度面取りするか調整後、ブロックプレーンをはめ込んで削ります。
アタッチメントには強力磁石が埋め込まれ、その上に滑り止めシートが貼ってあります。これでカンナがくっつき、しかもずれないようになっています。
留め継ぎ治具:松尾
松尾さんのDIYショーのメニューは留め継ぎです。
フォトフレームの裏側は透明板や押さえ板を落とし込むための段差が必要です。材を削り段欠きするのではなく、フォトフレームより薄い細角棒(茶色部)を接着することで段差を作り出す方法を発表しました。これを来場者に説明するようです。
止め溝加工:杉田
あられや蟻の組み継ぎ箱では、底板を差し込む溝が外から見えないようにする工夫が必要です。
そのひとつに溝を材の途中から途中までの止め溝にする方法があります。これを手加工で行なうのは手のかかるものでした。
それを溝カンナのスケート部に工夫を加え、材にも溝の両端部分にドリルで長穴と丸穴をあけることで問題を解決しました。杉田さんいわく、新技術とのこと。