発表内容
犬の人形を木工旋盤で製作:SUGA56
SUGA56さんは犬の人形を木工旋盤で製作しました。
胴体に2本の足を取り付けるための2か所の穴あけは中心からずれるため、卵型の胴の傾斜部に穴をあけることになります。こうしたケースではドリルビットが滑る可能性があり、難しい加工になります。
今回は木工用ドリルビットで加工できたとのことですが、もっと良い方法が無いかについて他の皆さんにアドバイスを求めていました。
他の方法として、フォースナービットを使う、ルーターのスパイラルビットで穴部分をまず平らにしてからあける、竹用ドリルビットを使うなどいろいろなアドバイスがありました。
そのほかにも、直尺を利用して自作したケガキゲージの紹介もありました。
Lee Valley in Canadaの紹介:松尾
松尾さんはカナダ旅行で、木工道具を扱っているLee Valley-Veritasのお店を訪れたときの写真をスライドショーで発表しました。
Lee Valleyはカナダに何店もあり、また世界中に通販しているとても親切な会社です。マニア垂涎のお店でしょう。
箱の接合角度の修正方法:Dalton
Daltonさんは11月の交流会(工房村)でカンナを入れる箱を作りました。日本の大工道具箱とよく似た箱ですが、側板の接合に吸いつき蟻桟(Tapered Sliding Dovetail Joint)を利用しています。
接着時、コーナーが直角ではない場合の修正方法について詳しく説明しました。長いクランプがあれば角度修正として対角線上にクランプをかける方法があります。短いF型クランプだけの場合は、クランプをずらすというか、やや斜めにクランプすることで、わずかですが材をずらそうとする力が生じます。
Rotating Book Case:Dalton
Daltonさん2つ目の発表は、知人のために180°回転する本棚の製作でした。
上の回転止めハンドルを引っ張り上げ、ロック解除し本棚部分を回転させ、再びハンドルを下に下げる仕組みです。
ノコギリを使った45度カット方法の紹介:杉田
先月の工房村でレザークラフトの高橋さん、寺内さんから電動工具を使わず5.5mm合板の木端を45°大留めカットする簡単な方法はないか、という質問がありました。
ドールハウスでL字に組んだ板を部屋の壁に見立てそこにドアをつけ、額を吊り、テーブルやイスを置いて部屋の一隅を創り出すために使うそうです。そのとき2枚の合板を45°でピッタリ合わせたいとのことでした。
杉田さんのお勧めはソーガイドFということで、ビデオでその作業を投映する発表でした。
丸いホゾ穴を四角くする方法:杉田
杉田さんの2番目のビデオ発表はドリルであけた両端が丸いホゾ穴を角ホゾ穴にする方法でした。通しホゾ継ぎのための技術ということで、ノコギリで少し切込み、ノミで仕上げるもの。
ホゾ穴加工のための傾斜台:杉田
杉田さんの3番目のビデオ発表は角度付きのホゾ穴加工。すでにあるホゾ穴ジグを傾斜台に載せる方法。ホゾ穴ジグはテコの原理を利用した方法で材を瞬時に固定、開放でき大きな力を必要としないのが特徴。