工房村とは
工房村は新木場木工交流会のイベントのひとつで、数名の実演者が作品製作するのを見学し、コツを学び取るためのものです。このイベントは無料でどなたでも参加できます。
今回はドルトンさん、杉田さん、高橋さんと寺内さんの組が実演者になりました。
ドルトンさんは和風大工道具箱づくり、杉田さんは継ぎ手の体験コーナー、高橋/寺内組はレザークラフトによる参加型昆虫づくりが行われました。
実演内容
和風大工道具箱の製作:Dalton
Daltonさんは和風大工道具箱の製作を実演しました。西洋カンナを収納するそうです。
構造は「蟻形吸いつき桟継ぎ」、英語ではTapered Sliding Dovetail Jointという大変難しい継ぎ手にドルトンさんは挑戦しました。
溝が凹凸形状だと追い入れ継ぎと呼びますが台形になっていると蟻形追い入れ継ぎと言い、蟻の触覚に似た角度からその名が付いたと言われています。
凹凸部を台形に加工するのが大変難しいのですが、更に溝の入口と出口の幅が異なり、先細形状(テーパー)になっています。そのため2材を押し込むと、くさび効果で強く接合される継ぎ手です。これを加工するためにエッジプレーンに蟻の傾斜ブロックを取り付け、加工しています。
レザークラフトで昆虫づくり:高橋&寺内
高橋さんと寺内さんは、レザークラフトで昆虫づくりのワークショップを開催しました。実にリアルな昆虫ブローチです。参加型なので多くのメンバーがレザークラフトを体験しました。
レーザーカットされた虫の展開形状に水を含ませ体のふくらみや足を立体化し、接着剤で固定します。
お二人は各地の手作りマルシェに年間5回ほど参加し、ワークショップを開いています。下記はお二人のYoutube動画です。
杉田式ノコギリ木工の実演:杉田
杉田さんは杉田式ノコギリ木工の実演と体験ワークショップを開催しました。
縦挽きガイドを利用した3枚継ぎなどを、参加者に詳しく説明しながら実際に体験してもらうことができました。