発表内容
チャリティー販売:山田さん

山田さんは今回もチャリティー販売を行ってくださいました。メインの品物はサンドペーパー。このほか高橋さんからもカメラ用三脚の出品もありました。山田さんありがとうございます。
高精度のスコヤ、ストレートエッジで精度チェックと修正:矢頭さん

矢頭さんは高精度のスコヤ、ストレートエッジを持ち込み、会員のスコヤの角度チェックをしてくれました。また、ヤスリによる角度の修正方法も実演してくれたのでとても参考になりました。これで精度の良い治具で良い作品製作に一歩近づけます。
独自のオイル仕上げ方法の紹介:加藤さん

加藤さんはメープルで作ったスマホスタンドの仕上げで新たな方法を考えました。それはカシューをWATOCOオイルに混ぜたオイル仕上げの方法です。カシュー入りとなしの2つのスマホスタンドを触ってみると滑らかさが異なっていて、カシュー入りに軍配が上がりました。
多機能ワークベンチの紹介と改善案の相談:寺内さん

寺内さんは多機能ワークベンチを購入。確かBlack&Decker。木の色に見える2つのジョーが前後に動きワークピースを挟みます。2つのクランクレバーが手前にあり、回し量を変えればジョーの角度も変わるのでテーパーのワークピースを固定することも可能。更に全体を傾けることができます。この上に厚い木の板を固定すれば木工の作業台として使えます。その挟み方をどうするかの相談がありました。
加工材の集成方法と旋盤加工作品報告:竹田さん

竹田さんは、はぎ合わせた材で写真のカップを製作。はぎ合わせた材を一定の厚みに平らにする方法を研究中。ある程度自分流の加工方法が見えてきた感じの発表でした。
自作の木製スコヤと製作過程の紹介:杉田さん

杉田さんは木製のスコヤを自作しました。製作工程をスライドショーで発表。長手部をシナ合板で作れば、湿度による膨張収縮がなく、良かったのではというコメントがありました。
製作過程の道具入れキャビネットの設計と加工方法/使用工具の説明:Daltonさん






ドルトンさんは道具入れの引き出しキャビネットを製作中。天板と底板は少しはみ出ていて、側板と背板をはめ込む溝があります。みぞは木目に平行な溝と木目を横切る溝の2種類。それぞれで加工方法が異なります。木目に平行な溝は以前杉田さんが発表した方法で、溝カンナで溝加工時、スケート部が刃と共に沈み込まないよう、板をスケートに取付けた改造カンナで加工します。木目を横切る方向の溝では、溝カンナはバリが発生するため使えず、ケヒキの2本線の不要部をルータープレーンで削り取ります。溝が深くなるにつれ、ケヒキの2本線をノミで深くしながら行います。江戸指物では木目を横切る溝加工の場合、畦引きノコで切り込みを2本入れ、不要部をノミで取り除く方法があります。この方法の方がスピーディーだと思います。ただ日本にはルータープレーンが存在しないので溝の深さを一定に仕上げるのが難しいでしょう。日本には畦引きノコがあり、ルータープレーンがありません。欧米では畦引きノコがなく、ルータープレーンがあります。