発表内容
ワークベンチ上で縦に材を固定するバイス:松島

松島さんはワークベンチ上で縦に材を固定するバイスを考案。
写真奥に見えるのは材を横に固定するMOXONバイス。これに対し、縦に固定するのが手前のバイス。
ネジは右下写真のようにコンクリート型枠工事で使われるもの。ネジ山の断面形状が丸く、通常の三角形とは異なっています。ナットをつけたとき、スムーズに回り続け、根元まで素早く移動し、締め付けるというスピーディーな作業目的でこのような形状になったそうです。したがってバイスに材を挟み、締め付けるまでの時間が早く、しっかり固定できます。
直尺ストッパーの改善案:伊藤

直尺に取り付けるストッパーのネジが緩んで、ストッパーが落ちてしまうという悩みを解決するアイデアが、Youtubeにアップされています。
新木場木工交流会会員の伊藤さんが、この動画を見て改良方法を考案し、自身のブログに掲載していたので紹介します。
楕円体の中心からズレた位置に穴を空ける方法:SUGA56
SUGA56さんは先月の交流会で相談した「楕円体の中心からずれた位置に穴をあけるベストな方法は?」について、自分なりの解決策を考えました。

図の楕円体の中心からずれた、黄色の位置に穴をあける方法です。木工ビット、フォースナービットなどいろいろなアイデアが出たので試したそうです。
その結果が次の写真です。

例えば木工用ドリルビットの中心にある短いキリ部分がもっと長ければ、穴あけ中、ビットがずれることなくあけやすいのですが、そういうものがありません。
中央の自作ビットは短い丸棒の端面に荒いサンドペーパーを貼り、中央に細いドリルビットが刺さっている特殊なもの。楕円体の一部を平らに削り(図の黄色部分)、次のビットで穴をあけやすくする自作ビットです。削っていると熱で接着剤がゆるみ、サンドペーパーが剝がれやすいそうです。
不用品の販売と、高額便利グッズの紹介:矢頭

矢頭さんは不要品(トリマーとボール盤用ユキワ製キーレスチャック)の販売と、高額便利グッズの紹介です。不要品はすぐ買い手がつき、さばけました。

高額便利グッズの説明:①~③はTOEIのスケールストッパー。動きがやや重く滑らか。バーニア目盛り付き。④は片刃のカッター刃。シラガキとして使える。⑤罫書きゲージ(松井精密)⑥コラムゲージ(松井精密)⑦スコヤ/目盛なし(松井精密)⑧シャプトン空母(砥石の面出し)。いずれも垂涎の品。
十字相欠き継ぎの実演:杉田

杉田さんは杉田式ノコギリ木工の直角ガイドで十字相欠き継ぎを実演。
この方法にはアキュレットガイドという米国特許技術が応用されていて材を挟むだけで切り込み幅が自動設定できるというもの。同様の内容はYoutubeでも公開しています。
角棒を交互に並べて板状にする方法:武田

武田さんは木工旋盤を楽しんでいます。
悩み事は寄木したブロックからコップ作るとき、色の異なる角棒を交互に並べて板状にする方法です。並べて接着した角棒はでこぼこしており、それを平らで厚みが一定の板にする方法を考え中。
会員からはカンナ掛け、ドラムサンダー、自動カンナ、トリマー/ルーターを使うなど様々なアドバイスが出ました。矢頭さんの不用品放出でゲットしたトリマーを使うのが最適なのではという結論になりそうな感じでした。